院内の感染対策を担うことで得られるスキル

罹患者が集まる院内は、ウイルスが拡散しやすい現場でもあります。
患者さん、そして医療従事者の感染を防ぐため、多くの現場で感染管理認定看護師の配置が進んでいます。
感染管理認定看護師は、通常の看護師業務に加えて感染症に関する指導や啓発活動を行う必要があり、業務的に多忙なイメージが持たれやすいでしょう。
もちろん大変な業務ではありますが、その分看護師として得られる経験値は大きくなります。

院内感染を防ぐには、病院全体での徹底した連携が必要不可欠です。
そのため、感染管理認定看護師は院内で働くすべての人と関わることになります。
医療従事者はもちろん、院内に入るリネン業者や清掃員とも感染拡大防止に向けて協力を図ります。
院内でさまざまな人と関わるため、良好な人間関係を築くためのコミュニケーションスキルが身につくでしょう。

また新型の感染症が増えてきたこともあり、感染管理認定看護師として外部の研修や会議に出席して見聞を広める機会が増えてきています。
こうした会に積極的に参加することで、院外の医療従事者達とも交流を深められます。

そして、研修やセミナーでは、自身が感染管理について発表するケースもあります。
当然数をこなせば、それは高いプレゼン力につながります。
特に看護師は人に説明する力が求められるため、プレゼンの経験はあらゆるシーンで大いに役立てられるでしょう。
説得力のあるコミュニケーションスキルが欲しいのであれば、ぜひ発表にチャレンジしてみることをおすすめします。